発行:2016/9/13

ジャンク基板で作る

BC帯・7MHz AM/SSB受信機の製作

拾ったコンポから外したチューナ基板で受信機を作る。

序論

昔、安価な中華製ミニコンポでCDが再生出来ずに廃棄されたチューナ部の基板だけを拾っておいた。

最近、何気なく搭載されていたチューナICは東芝製TA2057Nと云うICNetで調べてみだら、AMステレオ用デコーダ回路が付けられるように、外部検波出力が付いていたり

外部マイコンでPLLを構成する為にIF信号のカウント出力が付いていたりと、とても面白いICであることが判明した。

そこで、これを活用してSSB受信機を作り上げてみることにした。

尚、下の基板写真は、IFトランス等、部品取りに使ってしまったので、本来の様相を呈していない。

 

回路構成

内部LC発振のバリキャップ電圧を可変させたところ、優に短波帯全体の30MHz付近まで発振する。

試しに、この状態でアンテナを繋いでみたら、近隣の短波放送が良く聞こえた。

 説明: 説明: 説明: 7m-2

 

バリキャップ電圧を絞り、7.07.2MHz付近までに絞り込むことでボリュームチューニングだけでアマチュアバンドをチューニングするようにした。

また、元々基板はMWFMの2バンド用だったが、海外向け地を意識して、部品は搭載されていないが、MW,SWバンド用の回路が付けられるよう

レジストが残っていたのでBC帯のラジオと7MHz2バンド仕様にした。

FM回路はIF入力までが別ICだったので取り外した。

検波出力は、内蔵AM検波出力と、外部にリンク回路を付けてSSBCWの復調が出来る。

またIFカウンター出力端子でリンク回路を動かすことで、同期検波も搭載してみた。

 

LNAは、IC自体結構高感度だったのと、元々基板もLCだけだったので省略した。

7MHz帯だけカブリ低減の為、複同調とした。

 

電源はスマホ用電池(3.7V)2ケ直列に繋ぎ7.4Vで駆動。内蔵電池を充電しながら使用できる。

チューニング用バリキャップのみツェナーダイオードが無かったので3端子Reg5V供給とした。

回路図

説明: 説明: 説明: TA2057_SSB_RX_V3

製作

いつものように、あり合わせの部品とユニバーサル基板、ジャンクのケースを使った。

基板は、このICのピッチがSDIP1.78mm)だったので、IC周辺のこのまま生かし、必要なところだけ切り出して使うことにした。

周波数がずれ易いので、スピーカの振動を抑える工夫が必要かも知れない。

ケ―スのボロ穴隠しにinkscape.レイアウト図作成したパネル図をカラー印刷し、

これを両面テープで貼り付けた後に透明の梱包用の幅広テープで全面貼り付けた。

 

 

使い方

BC帯はバーアンテナを内蔵していないのでロングワイヤーを付けて聞く。

同期検波にすると、明瞭度は向上するが、DX受信で夜間フェージングが強まると同期が外れて受信不可となる。

この時モードSWをセンターにすると、内蔵455KHzのリング復調回路を弱いキャリア信号で動かすことでキャリア音を抑えて聴くことが出来る。

非同期検波とでも呼ぶのだろうか。

AMを聞く場合はIC内蔵のAM検波、同期検波、非同期検波で音質確認が出来る。

それぞれの音量レベルに差を合わせる為に内蔵AM検波出力にはLPFを付けたかったが、切り替えSWが2回路しか無かったので省略した。

その為、多少きつめのカンカンした音になる。

7MHzはバンドを40m側にしてモードをSSB又はAMにする。

 

所感

7Mhzは夕方にかけて良く聞こえる。

チョイ聴きには最高である。

BC帯は一応他のラジオと比較しても感度はまずまずといったところ。

夜間には、地方局も聞こえ、検波切り替えで音質、明瞭度の違いを確認出来るので面白い。

TOP段は福同調コイルだけでRFアンプは付けなかったが、強力なW局も受信出来た。

しかし周波数ずれが酷く、つまみから手が離せない。

銅テープ等で基板のシールドを強化してみたが、効果は薄い。

本格的に使用するには局初のDDS化・PLL_化を検討する必要がありそうだ。

 

2017/03/15:本文、加筆修正

 

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