発行:2016/9/16 |
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トイ・トランシーバ を紐解く |
最近のおもちゃトランシーバの回路を調べてみた。
序論
2016年のハムフェアーで3組200円購入した中古のおもちゃのトランシーバを買った。
ケースを使って、QRPP機でも作ろうかと分解してみた。
1台はハンディ型で、残りの2台は同一形状のペアである。
緑色の方にはコールボタン(送信中に押すとトーン変調が鳴る)が付いている。
どちらも5石であるが、コンパクトに出来ている。
電池は単5サイズの電池が1本であるが、12V23Aと云う規格の12V60mA/hの特殊な電池である。
当初チェック中は1.5Vで良く動くものだと思っていた。
Power_SWと、PTT_SWだけで音量VRは付いていない。
基板から、回路図を起こしてみたが、かなり細かい。
おまけに基板のレジストが見えにくくテスターで銅通を確認しながら、かなりシンドイ作業であった。
回路図
回路構成
見間違えがあるかも知れないが、回路はおよそ次の通りである。
送信時は、Q1は水晶発振(49.86MHz)となり、コレクタに繋がっているRFコイルのドライブ電圧を
Q4-Q5のPPアンプでドライブした変調信号で振らしいる。
マイクはスピーカ兼用だが、プリアンプが付いているので、結構変調の乗りも良い。
受信時は、Q1はクエンチング発振器となり、超再生受信として働く。
所感
トランスも使わず、たった5石で送受信が出来るのだから、たいした物である。
水晶が使われており、昔の電池管で作る単球トランシーバより高性能であろう。
自分の幼少期に買って貰ったおもちゃトランシーバは27MHz帯で、裏に半固VRがありクエンチング発振
の調整出来た。
外部アンテナを付けてCB無線を良く聞いたのを思い出す。
ドライブ段を1段付ければ、立派なQRPP機になりそうだが、恐らく変調が浅くなってしまうであろう。
さて、この先、どうするか....
50.75MHzの水晶があるので交換してみたところ一応電波は出るので、来年のHAM Far会場で遊んでみようと思う。
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