発行:2016/9/13

AMラジオ トランスミッターの製作

試験電波を出して自作ラジオで楽しもう。

序論

地元の無線クラブで夏休みラジオ工作教室をお手伝することとなった。

製作するものは、ラジオ少年で販売されているAMストレートラジオである。

昨年の経験では実習内は鉄筋コンクリートで地上高も低く、教室内で受信するのは結構大変であるとのこと。

製作途中で受信確認する度に、屋外に出るのは難儀であろう。そこで、以下のような簡単な信号発生器を作った。

当日は、受信確認の目印となり、非常にFBであったので、紹介する。

 

回路構成

回路そのものは、非常に簡単である。

いつも通り、全てあり合わせの部品で作った。

発振部はLC発振でも問題無いが、ダイアルのメモリ調整が出来るかも知れないと思い、水晶発振とした。

 

当初は、1MHzの水晶モジュールを使い、ファイナルTrだけで簡単に作ったが、モジュールをショートさせ、昇天させてしまった。

仕方なく4MHzの水晶をTTLで発振させ、これをF/F4分周させ1MHzを取り出した。

変調回路はFCZさんのAM送信機を参考とさせて貰った。

 

当初はマイクを付けてAMワイアレスマイクとして仕上げる予定であったが、製作途中で、声を上げて確認するのも難儀である。

そこで、外部端子からmp3プレーヤを繋いで音楽を流し続けることにしたが、こちら操作が面倒なので、三端子オルゴールICを内蔵させ

電源を入れれば「エリーゼの為に」がエンドレスで再生されるようにした。

尚、オルゴールICは、後になって付けたので、変調用にAFアンプICを付いているがICの出力自体がPWM波形なので、Trで電流増幅させれば

恐らくAFアンプは不要となり、もっと簡単に出来ると思われる。

 

アンテナは、遠くまで飛ばそうと思うとアンテナが巨大になるので、AM用のバーアンテナを内蔵させ、小型化をはかった。

小型同調バリコンが無かったので、一応数十PFのトリマーコンを付けておいたが、もう少しちゃんと同調させた方が良い。

教室の中央に置いて、半径数mの距離は聞こえる。そう少し強くしたいところではあるが、10名程度の製作教室ならば十分である。

 

電源はUSB端子を付けて、外部からスマホ用充電池(5V)を付けて使うようにした。

 

回路図

 

所感

当日の模様は、下記ブログに掲載されているので、参考とされたし。

立川アマチュア無線クラブ市民リーダ講座http://club.ap.teacup.com/tarc/61.html

バーアンテナの半田線の不良があると、チューニングダイアルの位置に関係なくメロディー音が聞こえるので、判断がし易い。

当然、こうなっていると実際の放送電波も受信出来ない。

10名全員、何とか時間内に完成させることが出来て一安心であった。

もう少し通達距離を広げられれば、FOXハンディングや、ミキサーを付けてミニ放送局のDJ体験等のイベントにも使えそうである。

 

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